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千葉県印西市で睡眠薬を混入した准看護師逮捕

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飲料水に睡眠薬を混入した准看護師が逮捕

千葉県印西市で睡眠薬を混入した准看護師逮捕

 

2017年6月15日、千葉県印西市「老人ホーム」に勤務する千葉県印西市大森の准看護師(71)が、別の女性職員(69)のお茶に睡眠導入剤と見受けられる白い液体を入れている決定的瞬間が撮影された。

その動画では、同准看護師がお茶の入った容器を回して睡眠導入剤と念入りに混ぜる様子なども撮影されている。

この決定的な犯行動画を撮影をしたのは、同じ「老人ホーム」に勤務する女性職員で、以前に飲み物を飲んだあと意識がもうろうとする状態となったことがあり、犯行当日にも准看護師が不審な様子であったことから、スマートフォンを置いて動画撮影していたという。

このお茶を警察が鑑定した結果、睡眠導入剤の成分が検出され、准看護師も混入したことを認めている。

 

職員を狙った無差別テロともとれる犯行

職員を狙った無差別テロともとれる犯行

 

被害女性となった女性職員と、その「老人ホーム」に勤務する女性職員の夫は睡眠導入剤を飲んだことを知らずに車を運転し、「老人ホーム」から帰宅する途中にワゴン車と正面衝突するという大きな事故を起こしてしまったという。
そして、同夫婦とワゴン車の運転手の3人は重軽傷を負っているのだ。

准看護師は、同僚夫婦が車で帰ることを知りながら、お茶に睡眠導入剤を入れている状況などから、通常であれば同僚夫婦に強い殺意をもった怨恨とも推察できるのだが、実際は同僚夫婦だけを狙った犯行でもなさそうだということが解かったらしい。

今回の事件だけでも、准看護師は同僚夫婦に交通事故を起こさせて殺害しようとした殺人未遂の疑いが持たれているのだが、その他にも連続殺人とも考えられる同様の被害があったというのだ。

それは、「老人ホーム」ではこれまでに複数の職員が繰り返し、急な目まいや眠気などの症状を訴えていたということと、2017年2月には「老人ホーム」に勤務する別の女性職員(当時60歳)が交通事故を起こして亡くなっていたという事実があったからだ。

警察も、准看護師が複数の職員に繰り返して睡眠導入剤を混ぜた飲料水を飲ませていたとみて捜査していくようだ。

この動画が撮影されていなければ、今もなお准看護師の犯行に気付いていないだろうし、複数の職員が睡眠導入剤を飲み続けていただろう。
そして、第2の事故、第3の事故が起こり、人命が失われていたのかもしれないと考えると、職員「恐怖で身体が震えました。」の言葉にも現れているように精神的なダメージは大きいのではないだろうか。

この准看護師が起こした身勝手な「無差別テロ」ともとれる犯行。
2月に交通事故を起こして亡くなっている女性職員の方のご冥福をお祈り申し上げると共に、事故に遭って重軽傷を負ってしまった同僚夫婦とワゴン車の運転手の回復を切に願うばかりである。

 

無差別で計画的な犯行から推察すること

無差別で計画的な犯行から推察すること

 

まず、「老人ホーム」職員の飲む飲料水に睡眠導入剤を混入するという非道な行為に至るまで、准看護師は人間としての理性で抑えられず、いくつもの超えてはならない境界線を越えてしまったのは事実である。

 

1.殺害も視野に入れた事前の犯行計画

どんな行動を起こす時も必要なことなのだが、今回の犯行から間違いなく事前の計画性は見受けられるだろう。
人であれば通常は、「それは犯罪だ」という理性が制止するため、これ以上の行動は起こさないものなのだが、准看護師はこの先へ行ってしまった。

 

2.睡眠導入剤を入れる容器の入手

液体の睡眠導入剤を持ち込む場合、容器を入手しなければならないのは言うまでもないことなのだが、この容器を準備している段階で今まで以上に「老人ホーム」職員に対しての怨恨などが強まっていき、犯行の計画も具体的なものとなっていったと推察される。

 

3.睡眠導入剤の入手・加工

液体の睡眠導入剤であればそのまま使用するだろうが、錠剤の睡眠導入剤だった場合は「砕いて粉末にする」「粉末を水に溶かす」という工程が必要となる。

動画では混入しているのが液体であることから、もしも錠剤の睡眠導入剤を使用していた場合は、誰にも知れずに作業が行える自宅などの場所でコツコツと上記の作業をしていたという非常に恐ろしい姿が想像できる。

 

4.睡眠導入剤の持ち込み

「老人ホーム」建物内へ睡眠導入剤を持ち込むという行為。
ここまで来ると「実行のみ」といったカウントダウンのような非常に危険な状態になる。

 

5.睡眠導入剤の混入

「老人ホーム」に勤務する職員が飲んでいる飲料水へ、睡眠導入剤を混入するという行為は、今後どのような事態を引き起こすことになるのかは成人でなくても、想像できる。
しかし、准看護師は身勝手にも「実行」してしまったのだ。

 

6.継続的な睡眠導入剤の混入

これまでに複数の職員が繰り返し、急な目まいや眠気などの症状を訴えていたということと、2017年2月には「老人ホーム」に勤務する別の女性職員(当時60歳)が交通事故を起こして亡くなっていたという現状から、准看護師は「老人ホーム」に勤務する職員に対し、無差別・継続的睡眠導入剤を混入していたものと推察できる。

自分が行った行為で、交通事故で亡くなった方がいるという状況にも関わらず、犯行を止めずに継続していた非道さは計り知れない。

 

7.同僚と会話を交わしながら睡眠導入剤の混入

他の職員が近くにいて会話を交わしているにも関わらず、慣れた様子で特定の職員の飲料水に睡眠導入剤を混入するという行動は、犯行を継続的に行っているという慣れた証拠でもあり、犯罪を犯しているということ自体が日常化しているため、善悪の判断もない麻痺した行動であるとしか思えない。

 

もっとある睡眠導入剤を悪用した犯罪

もっとある睡眠導入剤を悪用した犯罪

 

今までにも睡眠導入剤が悪用された強盗強姦などの犯罪は非常に多い。

しかし、ニュースなどで公になっているのは犯罪は氷山の一角に過ぎず、公になっていないものや被害者が気付いていないものなどを含めるともっと多くの被害があることは間違いないだろう。

今後、睡眠導入剤を悪用した模倣犯が出ないことを願うばかりである。

 

千葉県松戸市の「ラブ探偵事務所」現役調査員B