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ハローワーク元職員が個人情報盗用

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個人情報を盗用したハローワーク元職員

茨城県常総市水海道天満町にある「ハローワーク常総」に勤務していた元職員(28)が、個人情報を盗用したという。

犯行の手口としては下記のような流れらしい。

  1. 勤務中に閲覧できた雇用保険の資格取得時に事業主が提出する「労働者名簿」から面識のない板金工男性(33)の氏名・住所・生年月日などの個人情報を盗用する。
  2. 下館年金事務所へ盗用した個人情報で虚偽の申請を行い、男性名義の健康保険証を交付させる。
  3. 男性の氏名を記載した預金申込書を作成し、不正入手した健康保険証と共に、取手市の金融機関に提出して預金口座を開設する。
  4. 男性名義の預金通帳・キャッシュカードを入手する。

 

2015年7月3日 読売新聞

ハローワーク元職員、勤務で知った個人情報盗用

ハローワークでの勤務中に知った個人情報を盗用して健康保険証やキャッシュカードなどをだまし取り、不正に預金口座を開設したとして、茨城県警境署と県警捜査2課は2日、厚生労働省茨城労働局職業安定課職員のU容疑者(28)(茨城県守谷市小山)を詐欺と有印私文書偽造・同行使、行政機関個人情報保護法違反(個人情報盗用)容疑で逮捕した。

県警の発表や茨城労働局によると、U容疑者はハローワーク常総(常総市水海道天満町)の管理課適用係職員だった2014年6月、雇用保険の資格取得時に事業主が提出する「労働者名簿」に記載されていた面識のない県西地域の板金工男性(33)の氏名や住所、生年月日などの個人情報を不正に使用。自らを経営者とする架空の情報通信事業所「UYコントロール」が男性を雇用している内容の虚偽の申請を下館年金事務所に行い、男性名義の健康保険証を交付させた疑い。

また、同年9月、男性の氏名を記載した預金申込書とこの健康保険証を取手市の金融機関に提出して不正に預金口座を開設し、男性名義の通帳とキャッシュカードを交付させた疑い。

預金口座の利用実態はないといい、同署で詳しい手口や動機を調べている。

U容疑者は10年10月に厚生労働事務官として採用され、13年4月から2年間、ハローワーク常総に勤務。離職票の交付など雇用保険関連の業務を担当し、日常的に労働者名簿を扱っていたという。

茨城労働局によると、U容疑者は2日午前9時頃に県警に任意同行を求められた際、同僚に「大変申し訳ないことをしました」と話したという。同局の中屋敷勝也局長は「国民の奉仕者として責務を担うべき職員が逮捕されたことは誠に遺憾」とコメントした。

ハローワーク元職員が個人情報盗用

なぜ元職員は個人情報を盗用したのか?

当事者ではないのではっきりしたことは言えないのだが、元職員が預金口座を利用した形跡がなかったことなどから推測すると、男性名義の預金通帳・キャッシュカードを犯罪に悪用するか、売ろうとしていた可能性が非常に高い。

口座開設時には、各金融機関も身分証明書の提示を求めて本人確認を行ったり、自宅から遠方である場合などは口座開設理由なども確認しているため、他人名義での新規の口座開設は非常に困難なのだ。
だから、元職員はわざわざ手間をかけて男性名義の健康保険証を交付させてから、口座を開設したのではないだろうか。

他人名義の預金通帳・キャッシュカード・印鑑の3点セットは、現在も裏の世界では高額に取引されており、振り込め詐欺やさまざまな事件などでも悪用されている。
この3点セットがあれば、いつでも口座へ裏金を預金しておけるし、キャッシュカード・印鑑もあるので、銀行窓口やATMでも引き出すことができるからだ。

今回の行動は、素人が簡単に考えるレベルの行動ではないこと、あまりにも手際がいいことなどから、元職員に口座開設までの手順などを入れ知恵した第三者の関与なども疑える。
また、もしかすると元職員は定期的に他人名義の口座を開設し、売っている架空口座のブローカーなのかもしれない。

どちらにしても、反省して自分が犯した罪をしっかりと償って欲しいものである。

 

過去ハローワークに関連した事件

悪質な探偵が関わった違法行為~ハローワーク~

2012年6月22日、愛知県警がハローワーク職員らによる職歴情報漏えい事件で、「ハローワーク横浜」非常勤職員のN容疑者(47)(神奈川県藤沢市今田)を加重収賄容疑、情報関連業者役員のF容疑者(51)(同市菖蒲沢)を贈賄容疑でそれぞれ再逮捕している。