改正ストーカー規制法でSNSストーカーを逮捕
2017年1月3日から、SNSでの中傷などにも適用される「改正ストーカー規制法」が施行されたのは、ニュースや、この「エルのひとり言」でもお伝えしているのでご存知の方も多いのではないだろうか。
※過去の「改正ストーカー規制法」記事はこちらからご覧ください。
この「改正ストーカー規制法」が施行されてから半月が経過したのだが、すでにSNSでのストーカー行為で逮捕者が出ているのが現状だ。
本日は、このSNSストーカーについて改めてお伝えしていきたいと思う。
SNSでストーカー行為をすれば逮捕される
どのようなSNSストーカー行為で逮捕されているのか?
まずは、下記のニュースをお読みになっていただきたいと思う。
2017年1月15日 河北新報オンラインニュース
SNSでストーカー疑い 中学校講師逮捕
秋田県由利本荘署は14日、ストーカー規制法違反の疑いで、秋田市内の中学校講師(23)=秋田市桜2丁目=を逮捕した。逮捕容疑は10~12日、元交際相手で県央部に住む20代女性に、会員制交流サイト(SNS)で数十回のメッセージを送り、ストーカー行為をした疑い。
2017年1月12日時事ドットコム
ツイッターに「僕の嫁」=ストーカー容疑、医師逮捕-石川県警
女子高校生のツイッターに「僕のお嫁さんだよ」などと書き込んだとして、石川県警金沢西署は12日、ストーカー規制法違反の疑いで、医師のT容疑者(34)=金沢市粟崎町=を逮捕した。容疑を認めているという。同署は実際に付きまとっていたとみて調べている。
逮捕容疑は昨年10~12月、女子高生のツイッターに16回にわたり「行動パターンを知り尽くしてしまった」「スカートをめくりたくて仕方ない」などと書き込んだ疑い。
SNSストーカーは姿を現わさないケースが多い
上記に取り上げた事件では、いずれも加害者が男性、被害者が女性となっており、被害者への恋愛感情がきっかけとなってエスカレートした結果のストーカー行為となっている。
加害者の男性の職業を考えても、秋田県の事件はお子様を教育する立場の中学校講師。
一方、石川県の事件は医師なので、善悪の区別はつけられる人であったと思うのだが、なぜSNSストーカーに豹変してしまったのだろう。
ストーカー行為を例に挙げると、傷つける側も傷つけられる側も人なのだが、この人というものは非常に怖いもので、表の顔以外に公にはできない裏の顔があるケースも稀にあるのだ。
また、SNSストーカーの非常に怖い点としては、SNSを利用したストーカー行為をされていても、加害者が面識の無い第三者である場合、被害者がストーカーされていることに気付きにくいという点が最大の問題であり、今後改善していかなければならない課題だろう。
SNSストーカーの種類
SNSストーカーの種類としては、大きく分けると下記の5つになるのではないだろうか。
1.被害者に一方的な感情をよせて行うSNSストーカー行為
2.被害者に怨恨などの感情をもって行うSNSストーカー行為
3.被害者と恋愛関係にあったために行うSNSストーカー行為
4.被害者に笑いものにしたり、怖がらせる目的で面白半分にふざけて行うSNSストーカー行為
5.被害者に何の感情も持っていないが、他人の書き込みなどを閲覧して追加で書き込むSNSストーカー行為
今後は、これらすべて被害者の申告無しに「ストーカー規制法」が適用される可能性が高いので、SNSへの軽率なしつこい書き込みなどは行わない方がよいだろう。
これからも改善されていくであろう「ストーカー規制法」に今後も注目していきたいと思う。