愛知県警捜査1課の警部が情報を漏洩した事件
探偵事務所や情報屋が摘発された「個人情報漏洩事件」に関してのニュースを新聞記事から抜粋してご紹介します。
今回は「愛知県警捜査1課警部による情報漏えい事件」です。
2013年09月21日 毎日新聞
『愛知県警情報漏えい:協力者摘発、警部を「新情報源」に』
愛知県警捜査1課警部による情報漏えい事件で、地方公務員法(守秘義務)違反で逮捕された警部のK容疑者(55)が、風俗店グループ「ブルー」の実質的経営者、S被告(56)=脅迫罪で公判中=に車両情報を提供したとされる2012年8月当時、S被告がこれまで使っていた「情報ルート」が県警の摘発で壊滅状態だったことが分かった。
県警捜査2課は、情報源に窮したS被告がK容疑者に依頼したとみて調べている。
逮捕容疑は年8月28日ごろ、K容疑者が県警のコンピューター端末を照会し、車両の個人情報をS被告に伝えたとしている。
捜査関係者によると「ブルー」は敵対する相手の車両から個人情報を調べるのを常とう手段にしており、S被告と関係の深い指定暴力団も同様の手法を使っているとされる。
2010年7~8月に県警組織犯罪対策課の警部を脅した事件では、S被告は調査会社などを通じて警部の個人情報を集めていたとされる。
だが県警は2011年11月以降、業者に情報を漏えいしていた司法書士やハローワーク職員、携帯電話の販売代理店の元店長などを相次いで摘発。
特に12年7月、3年間で約3,900件の車両情報を業者に転売していた長野県警警察官を摘発した影響は大きく、S被告の情報ルートは壊滅状態となった。
このため、S被告は1999年からの知り合いで、ブルー系列のキャバクラ店を格安で使わせ、親交を深めていたK容疑者を、車両情報を照会する新たなルートとして利用したものとみられる。
また、K容疑者が情報を漏らしたとされる2012年8月は、長野県警の警察官が摘発されてわずか1カ月後。
愛知県警幹部は「漏えいが事実だとしたら、規範意識が著しく欠如していたとしか思えない」と話している。
過去に探偵業者・情報屋が摘発・逮捕された事件
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